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リトゥンアフターワーズ ここに いても いい 山縣良和と綴るファッション表現のかすかな糸口

2024年04月09日 アーツ前橋


神話などからインスピレーションを得た物語的コレクションで知られる山縣良和のファッションレーベル〈リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)〉。そのノスタルジックな表現は、〈装う〉心の純粋性を追求しながらも、3.11からの再生を祈った《The seven gods》、ファッション業界へのアイロニーを込めた《Graduate Fashion Show》、戦後と日本人の集団性をテーマにした《After Wars》、コロナ禍の都市を離れ無人島で描いた新しい人間像《Isolated Memories》など、資本主義社会や歴史観への問題提起を大胆に織り込み、常にファッションの領域をこえた注目を集めてきました。また、教育者としても知られる山縣はファッションの私塾〈coconogacco(ここのがっこう)〉を主宰し、参加する一人ひとりが生きる場所や社会を見つめ、「ここ」から独自の表現を立ち上げていく学びと実験の場をひらいています。
美術館で初の個展となる本展「ここに いても いい」では、リトゥンアフターワーズのこれまでの歩みを紹介するとともに、山縣が考える日本社会とファッション表現の〈いま/ここ〉を新作インスタレーションで浮かび上がらせます。「日々ニュースから飛び込んでくるウクライナとガザの悲劇、そして能登半島地震と、個人では消化しきれない歴史の大きなうねりの中で、いま自分が表現できるのはとてもパーソナルなこと」と語る山縣。“writtenafterwards”とは、〈あとがき〉や〈追記〉を意味します。ファッションを通して常に自己と社会に向き合ってきた山縣は、混迷が続く私たちの世界にどんなストーリーを書き加えるでしょうか。

【開催概要】
会期|2024年4月27日[土]− 6月16日[日](水曜休館)
開館時間|午前10時−午後6時(入場は午後5時30分まで)
主催|アーツ前橋
入館料|一般=800円|学生・65歳以上・団体(10名以上)=600円|高校生以下=無料
後援|上毛新聞社、群馬テレビ、FM GUNMA、まえばしCITYエフエム、前橋商工会議所
宣伝美術|須山悠里(suyama design)
協力|東京藝術大学宮本武典研究室、FashionStudies®、PENSEE GALLERY
    *障がい者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料
    *「こどもの日」の5月5日[日・祝]は無料

【トークプログラム】
※アーツ前橋ホームページ(https://www.artsmaebashi.jp/?p=19899)よりお申込みください。
vol.1「山縣良和へのインタビュー “ここに いても いい?” 」
本展アーティストの山縣良和と担当キュレーター宮本武典が、展覧会ができるまでを語るオープニングトーク。
日時|4/27[土]午後3時〜午後5時(午後2時30分開場)
講師|山縣良和 × 宮本武典(本展キュレーター、東京藝術大学准教授)
会場|アーツ前橋スタジオ
定員|40名
参加費|無料 *要観覧券

vol.2「物語る衣服たち」
広島の被爆者やフリーダ・カーロの遺品など、〈亡き人々〉の衣服を撮り続ける石内都と、その写真作品から多くのインスピレーションを得てきた山縣良和。二人による衣服の〈モノがたり〉。
日時|5/12[日]午後3時〜午後5時(午後2時30分開場)
講師|石内都(写真家)× 山縣良和
会場|アーツ前橋スタジオ
定員|40名
参加費|無料 *要観覧券

vol.3「蚕と日本人の古今東西」
養蚕に強い関心を持ち、作品に取り入れてきた山縣。第3回の対話では『蚕: 絹糸を吐く虫と日本人』の著者・畑中章宏と、蚕の歴史と文化を掘り下げながら、その生命の循環の延長線上にあるファッションのあり方を探ります。
日時|5/19[日]午後3時〜午後5時(午後2時30分開場)
講師|畑中章宏(民俗学者)× 山縣良和
会場|アーツ前橋スタジオ
定員|40名
参加費|無料 *要観覧券
協力|FashionStudies®、jenelyno®

vol.4「生き抜くためのファッション教育 − coconogaccoのアトリエから」
coconogacco設立から16年。「世界と自分自身の装いの原点に向き合いながらファッションを学ぶがっこう」の歩みを振り返りながら、そのメソッドの今日性について考えるトークセッション。
日時|6/1[土]午後6時10分〜午後7時30分頃 *午後5時40分よりアーツ前橋1Fエントランスで受付開始
講師|谷川嘉浩(哲学者)× 津野青嵐(アーティスト)× 山縣良和
会場|アーツ前橋 地下ギャラリー
定員|50名
参加費|無料 *要観覧券

【キュレーター・トーク】
当館の学芸員がツアー形式で会場をご案内し、各展示室の成り立ちやコンセプト、見どころなどを解説するプログラムです。
日時|会期中の隔週土曜日 午後1時〜午後2時(5/4土、5/18土、6/1土、6/15土)
会場|アーツ前橋 地下ギャラリー
定員|各回20名
参加費|無料 *要観覧券

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